栗林公園椈月亭の入口はどこ?誰でも入って良いのか分かりにくい件について

公園の中でもかなり奥まった場所にあり、飛龍峰からの眺めにいつも登場している栗林公園のシンボルとも言える建物「掬月亭」。
池にせり出すような造りも相まって、外から眺めたり、写真に収めたりしている方も少なくないはず。
ただ、栗林公園を散策していると

「ここって入れるの?」
「入口ってどこ?」
「受付とかあるの?」

といった声もちらほら聞こえてきます。
そこで、今回は掬月亭の「入口」についてご紹介していきます。

掬月亭は一般公開されている?

まず、一番のギモン「掬月亭が一般公開されているかどうか」ですが、もちろん一般公開されています。
ただ、入亭料を支払って見学するというわけではなく、現在は茶屋として運営しているため、お店と考えた方が分かりやすいです。
煎茶・抹茶のどちらかを注文し、中で休憩しながら室内からの景色をお楽しみいただくカタチとなっています。

また、掬月亭はお茶会や結婚式の会場となることがあります。
その際は、ご見学いただけるお部屋が限られる場合がございます。

掬月亭の入口はどこ?

普通、建物には入口がありますよね?
栗林公園内の建物を見ても、最も大きな建物である栗林公園商工奨励館をはじめ、さまざまな建物がありますが、どの建物にも扉が設けられていて「ここからお入りください」と説明しなくても、誰もが同じ場所から入れるようになっています。

ところが、掬月亭には扉のようなものが見当たりません。
「どこから入ればいいの?」
と、観光で訪れた方々が思わず呟いてしまうのも納得です。

掬月亭の入口は縁側?

実は、掬月亭はあえて玄関がない造りをしています。
周囲の大部分が縁側で囲まれていて、どこからでも入れる自由なスタイルとなっています。
庭の数カ所に沓脱石が設置されていて、飛石もそこに向かって配置されていることから、ある程度動線は設けられていますが、必ず沓脱石のある場所から出入りしなければならないというルールはありません。
加えて、縁側がかなり低い位置に設計されているため、沓脱石がなくても簡単に出入りできるような設計になっています。

格式ばった雰囲気をなくしたカジュアルな空間

掬月亭は、その名前からもわかるように月見を意識した建物。
夜にお泊まりでゆっくりと過ごしてもらうために設けられた建物と考えられています。

そのため、藩主がおしのびで訪れて気軽にくつろいだり、招待客に気兼ねなく過ごしてもらったりするための雰囲気づくりのひとつとしてカジュアルさを演出することを目的に玄関を作らなかったのではないかと言われています。
現在はお庭の縁側から出入りすることはできませんが、縁側に出てお庭を眺めることは可能となっています。
入亭された際には、縁側からの景色を楽しみながら往時の雰囲気を感じてみてください。

どこから見ても正面に見える設計

通常の建物には正面や裏側が存在しますが、玄関が存在しないこともあり、掬月亭はどこから見ても絵になる、見た目になっています。
これは、庭と建物の一体感をさまざまな角度から楽しむための工夫となっており、栗林公園の写真でよく見る池側からの建物や、順路を回ってきた際に見かける庭からの見た目の他、現在入口として活用している通路側からや、栗林公園の最も南側の順路から見た時の水面にせり出す雰囲気など、どこから見ても違った魅力を感じられる設計になっています。

通常、どの建物にも玄関があるため、四方正面の建物は「法隆寺夢殿」や「中尊寺金色堂」など、どの角度から見ても同じように入口が設置された建物の場合が多く、掬月亭のように玄関を設けておらず、全ての角度から異なった見え方をする四方正面の建物は稀少です。

掬月亭に入亭するには

玄関がない掬月亭ですが、現在は栗林公園の順路に従って紫雲山のある通路側に入口を設けています。

※飲食ができないお部屋もあるため、案内に従って飲食できるスペースでお寛ぎください

景色をゆっくり楽しめる部屋“掬月の間”

掬月亭に入るなら、一度は見ておきたいのが池にせり出している最も奥の部屋「掬月の間」。
真夏でも風通しが良く、縁側に座って景色を眺めながらゆったりしていると時間を忘れていつまでも過ごせる特別感のある空間です。
栗林公園の名物、和船が時折目の前の池をゆっくりと通り過ぎていき、見た目にも風流な雰囲気を演出。
四季折々の景観が楽しめる、一度訪れたら何度も立ち寄りたくなる場所となっています。

ただし、この場所からの景色を見たくて訪れている方がたくさんいらっしゃるので、順番待ちをしている方が多い時に特等席に長く居続けるのは控えておきましょう。

掬月亭を中と外の両方から楽しむ

いかがでしたか?
掬月亭は、訪れた方々をおもてなしするため、気兼ねなく過ごせることを重視した結果玄関を設けない建物になりました。
四方正面というだけあって、どの角度からも絵になる建物ですが、外から眺めるのと中に入って庭園を眺めるのとでは、また雰囲気が異なります。
栗林公園を散策された際には、ぜひ立ち寄って、ゆっくりとしたひと時を過ごしてください。

また、掬月亭での結婚式のご希望があれば、ぜひご連絡ください。